徳島市住吉の歯医者「医療法人すずき歯科」大型駐車場完備

①歯の価値

みなさんは歯の価値や寿命を知っていますか？

とは言え私自身も歯科医院に勤める前はそんな事は考えたこともありませんでした。私が歯科医院に初めて勤務したその時代はまだ歯科医院はキーンキーンと音がする器具を使って虫歯を治療するところとかなりマイナスなイメージしかありませんでした。しかも子供の頃は実は歯磨きもかなり苦手で辛い辛い虫歯治療も経験してきました。そういう事もあり、余計にマイナスイメージを持っていたと思います。そんな身をもって経験してきた私だからこそ今回は、歯がどれだけ大事かを知ってもらいたくて色々な資料なども参考にさせてもらいながら説明していきたいとおもいます。

ほとんどの人はきっと歯はあってあたりまえと思っているとおもいます。

色々な協会が調べた内容を見ると日本人の歯に対しての評価や価値がとても低いようです。価値観は人それぞれ違いがあるとは思いますが見てみるとその差に驚きます。参考までに協会が調べた内容です。

【日本の一般の人が思う価値】

歯1本 約35万円

全部で（28本）973万円

【歯科医師が思う価値】

歯1本約104万円

全部で（28本）2913万円

ちなみにアメリカでは

【アメリカの一般の人】

歯1本500万円

全部で（28本）1億4000万円

医療体制の違いもあるとは思います。

あと日本で交通事故による歯の賠償請求額で1本80万円との判例が出た事もあるそうです。色々な歯科専門誌には専門家として歯は1本100万円、口全体で3000万円くらいの価値があると記載されています。実際当院の院長からも聞いた事があります。日本には保険医療があり自己負担は1〜3割なのでこのような結果になるのかもしれませんがご自身の歯はもちろんですし歯自体の価値を知ってすこしでも歯に対しての考え方が変わればうれしく思います。私も歯科で働くずっと前の物心ついた頃にこの事を知っていたらもっと歯磨きを練習したかもしれない。辛い虫歯治療を経験する事もなかったかもしれないと思いました。

②歯の寿命

私は歯に寿命があるなんて考えもしませんでした。色々と検索してみました。厚生労働省が調査しているように、歯の平均寿命は約50年〜65年だそうです。その中でも「奥歯の寿命」が最も短いらしく前歯よりも10年以上も早く抜けてしまうそうです。逆に最も寿命が長い歯は男性だと66.7年、女性だと66.2年です。

これを見て私は不思議な感じがしました。なぜなら人間の寿命はもっと長いですよね。人間の寿命より歯の寿命がだいたい20〜30年も短いことになります。平均なので全ての歯がなくなることはないでしょうがそれでもそんなに差があるのは驚きでした。なぜ差があるのでしょう。歯の寿命を短くする色々な原因があるようです。

③歯の寿命を短くする原因

奥歯の寿命がいちばん短いということですが、歯の寿命を短くする要因ってなんだろうと考えました。私はたんに奥歯は食べる時にいちばんよく使うのが奥歯だからかなと思いました。食べるという行為は毎日欠かさずする事ですからそれを何十年も続けてるとなると結果そうなるのかなと考えました。

奥歯の寿命を短くする原因は色々あるなかでその原因のひとつは虫歯治療をくり返すことだそうです。

そもそも私も昔はそうだったように歯科医院には痛みなどの症状がでてから行く所。歯がなにかしら悪くなってから通うところと考えている人が多いと思います。なのでようやく治療が終わったらきっとやれやれと思い、それ以降は歯科医院には行かなくなる人がほとんどだったと思います。そしてまた悪いところがでてきたらしぶしぶ歯科医院へ行く。そうなると結果虫歯治療を繰り返すことになります。治療すれば治るから何が歯の寿命を短くするのか分からないと思います。治療を繰り返すということは歯を削る回数が増えます。もちろん虫歯や痛みの原因の部分を取り除く必要があるため仕方がないですがその分歯がどんどん無くなっていきます。削った部分を詰めたり被せたりして修復しますがそのつなぎめから虫歯になる事も多くそのうえ自己流での歯磨きだとどうしても気付けない磨き残しがありそれも原因のひとつです。

奥歯はほっぺたのお肉や舌の影響で歯ブラシを奥まで入れることが意外と難しくなります。自分ではいちばん奥歯までとどいてると思っていてもけっこうな確率で奥歯まではきちんと磨けてない患者さんがたくさんいます。

奥歯は自分では見えづらいためきちんとみがけているのかチェックをすることすらも難しいです。それとやはり奥歯はよくかむ歯です。歯を食いしばるときに大きな圧力がかかります。

自分では知らず知らずのうちの無意識での食いしばり。それと寝てる時に歯ぎしりをする人は1本の歯に対してかかっている力はその人の体重の5〜15倍とも言われているそうです。ものすごい力ですよね。たとえば成人男性60kgの人だとかかる力は5〜15倍なので300〜900kg。これだけの力がかかってしまうとなると最悪奥歯が割れてしまうこともあります。

こういった事を色々考えると歯の寿命を延ばすためには色々な予防が大切になってきます。

④歯の寿命をのばす

歯の寿命をのばすためには予防がとても大切になってきます。

何度も言いますが

歯科医院には何かしらの症状がでてから行くところ。予防のためにすすんで症状もないのに行くなんて考えもしなかった人が多かったと思いますし今もなおそのような考えの人がたくさんいるのが現状です。なのでむし歯や歯周病の治療が終わるとまた次に悪くなるまで歯科医院に行かない。

でも残念ながらむし歯や歯周病は1、2年で再発してしまう人が多くいます。

なので歯の寿命を長くするには予防が必要。

イコール定期的に歯科医院で専門的な検診を受けることがとても大切になってきます。

ここでまた専門誌のデータがあります。

日本の80歳の時に残っている歯の数は約8.8本。

（最近は80歳の時、残存20本を！と、8020運動を掲げていますが…）

それに比べて

スウェーデンでは

80歳で残っている歯の数は21本。

80歳で21本の歯を保つことに成功しています。

定期的な歯のメンテナンスを意識して実行している人の割合も

日本は5%未満なのに対してスウェーデンでは約90%の人が受診をしていると言われています。

予防を意識していると歯の寿命ものびることが立証されています。

人間に寿命があるのはあたりまでみんなが知っていて興味もあり認知度も高いです。でも歯にも寿命があることと予防の大切さも分かってもらえると嬉しく思います。

病気に気をつけ会社健診や人間ドックに行きますよね。それと同じぐらい歯も予防が重要です。今からでも遅くないと思います。定期的な歯科医院の受診をおすすめします。

「プレジデント」という経済雑誌に掲載された記事があり私も驚いたので紹介します。タイトルは

「リタイア前にやるべきだった・・・後悔トップ20」

これは1000人の男女、年齢50代〜70代で調査しているようです。内容は色々ありますがその中で「健康面」の項目で男女ともそしてどの年齢でも「歯の定期検診を受ければ良かった」という後悔が上位にランクインしているそうです。しかも総合でも1位になっていました。

最近はマスクも少なくなってきて人前でも歯を見せる事も増えてます。お口の中がいつまでも健康な状態を維持できれば思いきり笑うことができます。美味しく食事をすることができます。最近は歯と認知症の関係も取り上げられています。介護が必要となるような色々な病気を防ぐことにもつながります。

健康寿命を延ばすためにもできる限り多くの歯を残し「かめる」ことがとても大切です。

虫歯や歯周病になって症状が出てから歯科医院を受診するのではなく予防のための受診が必要だったと年齢を重ねた人達が後悔しているとアンケートでも結果がでています。

虫歯治療が終わった後は歯科医院に通わなくて良いということではありません。

当院では、だいたい3ヶ月に一回ぐらいを目安に定期検診の受診をおすすめしています（個人差はあります）

定期的に歯科医院に通うことで自己流で落とすことのできないお口の中の汚れをプロの手によってキレイな状態を保つことができます。特に、小さな虫歯や歯ぐきの状態（歯周病の進行）も確認でき歯科医院の苦手な人でも早い段階で発見できることによって最小限での治療が可能になり、患者さんの歯を守ることに繋がります。症状もないのに定期的に歯科医院に通うのはもしかしたら負担と思うかもしれませんし毎回の検診やクリーニングにかかる費用も気になりますよね。

でも定期検診に行かず痛くなってから歯科医院を受診すると残念ながらほとんどの場合症状がかなり進行しています。

症状が進行した歯の治療の方が定期検診に通うよりも費用はかかってしまいますし、それよりも治療内容によっては通院回数や治療時間もかなり負担になります。かかっても年４回の定期検診のほうが少なく済みますしとにかく歯の痛みこそが何よりも負担に感じるとおもいます。

定期検診で歯の健康を守ることこそがいろいろな負担から解放されます。

定期検診では国家資格を持った衛生士や歯科医師によって歯ぐきの炎症はどのくらいあるのか、歯と歯ぐきの境目の溝の深さのチェックをしたり

また、治療後であっても小さい虫歯ができる人ももちろんいますので必ずむし歯もチェックします。

歯と歯ぐきの正しい磨き方は、人それぞれの歯の並びや磨く順番も違ってきます。

それぞれの患者さんに合った歯ブラシやフロス、歯間ブラシの正しい使い方を指導して磨き残しを減らして清潔なお口の中を保てるように精一杯指導させていただきます。

歯ブラシで取りきれなかった歯の汚れ（歯垢）は、虫歯や歯周病の大きな原因になってしまいます。

⑤まとめ

歯の価値の話に戻ります。

歯は1本100万円。親知らず以外の歯は全部で28本。合計2800万円。あくまでも考えかたですがもし自宅に2,000万円以上も価値のあるものがあったとしたら壊さないように無くさないように大切に大切にすると思います。

歯もそれぐらい価値のあるものだと認識し一度でも壊れてしまったら一度でも削ってしまったら修復はできますがその削る前の状態には二度と戻ることはできません。

そんな意識を少しでも持ち

今まであまり歯の定期検診を受けたことがない人も歯には1本100万円もの資産価値があるということを知っていればその大切な大切な資産を守るためにも歯磨きの仕方や気にしていなかった歯の定期検診に対しても少し考え方が変わってくると思います。

当院では歯周病治療や予防歯科治療の時の患者さんへの負担を軽減できる機械も導入しています。（自費）他にも色々お口の気になる事があればお気軽にお越しください。