2025.03.23
普段の生活で急に歯がしみたりした経験はありませんか?例えば
・冷たいものを食べた時
・歯磨きをした時
・息を吸い込んだ時
などなど。
なんとなく嫌な感じの痛みを感じたことがある人はけっこう多いと思います。
今回は、歯がしみる原因やそのしみる原因の治療法についてお話ししたいと思います。
歯がしみる原因は何だと思いますか?
その原因にはいくつかありますが、やはり代表的な原因の1つ目はむし歯と考えられます。口の中のむし歯菌が、大好きな砂糖をエサにして酸を作ります。酸は歯を溶かします。そして歯のエナメル質という歯の硬い部分がはがれてどんどん進行すると穴があきます。
そしてさらに進行すると歯髄と呼ばれる歯の中心部分にある神経の部屋まで広がってしまうともっともっと痛みを感じやすくなります。ここまで進行すると甘いものや冷たいもの、さらに熱いものまでしみてきます。
歯がしみる原因で虫歯以外で多いのがみなさんもよく耳にすると思います。知覚過敏です。
知覚過敏にも色々な原因があります。
歯周病により歯ぐきがどんどん下がってしまい本来なら歯ぐきに埋まっている歯の根元が見えてきます。そうすると根っこは刺激を感じやすいためしみたり痛みを強く感じます。
歯ブラシで毎回歯をしっかり磨いているから大丈夫と思っている人は多いと思いますが、ただとても強い力で磨きすぎると歯がすり減ってしまいます。すり減ると同じように歯が薄くなり刺激を強く感じてしまいます。またよく聞く歯ぎしりとか知らない間に力が入りくいしばっていたりしてそういった事もやはり歯には負担になるので知覚過敏の様な症状がでたり歯がかけたり最悪歯が割れてしまったりする事もあります。季節も関係してきます。やはり冬の冷たい水でうがいをすると、知覚過敏の症状を感じる人が多くなります
歯がしみるのを防ぐためには、むし歯や知覚過敏症の予防が大切です。色々な対策を心掛けましょう。
・飲食をしたらブラッシングする習慣を付ける。ブラシが無い場合はお口をゆすぐだけでもいいと思います。
・歯医者でサイズなどを確認してもらいフロスや歯間ブラシを使用して汚れを落とす
・甘いものを食べ過ぎないなど、食生活の見直しや改善する
・歯磨きはゴシゴシと強くこするのではなく、優しくブラッシングする
お口の中を清潔に保つ習慣を付けると、歯がしみるのはもちろんその他の色々な症状を予防できます。
知覚過敏かな?と思ったら先ずは歯磨き粉を見直すのもいいと思います。歯磨き粉には研磨剤が入っているものが多く、歯を削ってしまう原因にもなります。なので研磨剤が入っていない入っていてもごく少量のものを選びましょう。知覚過敏に特化した歯磨き粉もあります。次に使用する量にもポイントがあります。歯磨き粉の1回分の目安量は2cmぐらいで、分かりやすく言うと歯ブラシの毛の上に端から端まで乗せるくらいです。きっとみなさん思っているより多いし実際出してみるとたっぷりに感じると思います。がとても重要になります。しみるところや他の歯全体に塗り込むようによくブラッシングしましょう。
この時も、やはり効果を期待してしっかり力強くゴシゴシと磨いてしまうと、いくら知覚過敏に特化した研磨剤が少ない歯磨き粉でも歯がすり減る原因になりますので、優しい力で細かく小さく磨くことが大切です。
研磨剤が少なく知覚過敏に特化した歯磨き粉を適量で使用し優しくブラッシングしてもあまり効果がなくしみるのが続くようなら歯医者での相談をおすすめします。歯医者にはしみ止めの処置することができます。
当院ではいくつかの種類のしみ止めのお薬があります。ぜひ色々な種類を試してみてください。
知覚過敏の原因として、先にあげた歯ぎしりや食いしばりも考えられます。
そのことが原因で知覚過敏の症状が出ている時の対処法として夜寝る時にマウスピースを使用して、歯ぎしりや食いしばりでの歯への負担を減らすことも可能です。
普段上の歯と下の歯は2mmほど離れているのが通常だそうです。
グッと力を入れて噛んでいない時の状態が正常ということになります。
日常生活で何かストレスを感じた時とかつい歯を食いしばったりしていませんか?
時々意識してみて歯と歯がグッと噛み合っていないかを確認してみてください。
(寝ている時の歯ぎしりは本人は知らない場合もあります。知覚過敏の症状がなくても歯への負担は同じですのでもし家族から指摘された方もマウスピースを使用する事をおすすめします)
マウスピースを初めて使用するときは最初は違和感ややはり口の中の事なので慣れるまで時間がかかる人もいますが調整したり短時間から使用したり少しずつ慣れていきましょう。
当院での定期検診の時に持参していただいたらお口の検診はもちろんですがマウスピースのすり減りがないかのチェックや、マウスピースのお悩みを相談することもできます。せっかく作って使用していただいていてもすり減りやひび割れなどで効果を十分に発揮できなくなってしまいます。検診の時はぜひ持ってきてください。
歯がしみると、むし歯になってないか心配したり、毎日のご飯も美味しく食べられなくなってしまいます。食事は健康面でもとても重要です。その食事の時にしみたり痛みがあるととてもストレスですよね。お口から身体全体へ影響がでてきます。普段からお口の中のケアを意識してほしいです。色々な症状が出てなくても定期検診に行くことをおすすめします。定期検診では、色々な自覚症状が出ていなくても、
食いしばりがないか
歯の表面がすり減っていないか
着色がないか
食べ物が自分からは見えないところに残っていないか
歯周病がないかもしくは進んでいないか
あらゆるお口の中の状態を自分では気付きにくいことを検査や時にはレントゲン撮影をし国家資格を持った衛生士が確認し丁寧に説明させていただきます。もちろんより専門的な内容になると歯科医師より詳しく説明します。
歯の定期検診は、お口の健康を維持するために欠かせない習慣です。多くの人は虫歯や歯石のチェックぐらいと思っていませんか?実は定期検診により発見される病気はそれだけではありません。お口の中の癌も自覚症状がない場合もあります。舌の裏側や奥の奥は自分で確認する事は困難です。お口の中だけでなくお身体全体の健康を維持するためにも歯医者での定期検診は必ず受けていただきたいです。健康な歯を維持することで生活の質が向上し、毎日の食事や会話がより楽しめるようになります。歯の健康は一生を通じて大切な財産です。定期検診を受けることでその財産を守る努力を続けましょう。
定期的な検診は予防だけでなく、早期発見できることで経費の削減にも繋がります。症状が出る前に、早期に適切な対処を取ることで、ご自身の治療費や国の医療費の負担も少なくなります。結果として健康寿命にも関係してきます。より多くの人がお口のケアの重要性を理解し、健康的な生活を送れるようになる事を願っています。
最新の設備と優しいスタッフが揃って安心の治療を心がけています。
是非、ご来院ください。
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